[記録編]


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[Q2-10] 刺殺と補殺の記録のつけかたを教えてください

まず原則として、「刺殺はアウトにした野手」「補殺は送球をした野手」 というのを覚えましょう。詳細は以下の通りです。

◇ 刺殺
アウトを直接取った、あるいはアウトが発生した場所の最も近くにいた 守備側の選手につけられる記録で、アウト一つにつき刺殺一つが記録されます。
・フライやライナーを取って打者をアウトにした場合はその野手。
インフィールドフライが宣告され、それが捕らえなかった場合は、 そのフライを捕っただろうと判断された野手。
・送球を受けて走者をアウトにした場合はその野手。
ゴロを処理した野手がそのまま塁を踏んでフォースアウトにした場合や、 フライやライナーを捕球して、そのまま塁を踏み、元の塁を飛び出した走者を アピールアウトにした場合も含む。
・塁を離れている走者に触球してアウトにした場合はその野手。
走者が触球を避けようとして線外を走ってアウトになった場合も含む。
・三振で打者アウトの場合は捕手。スリーバントがファウルになった場合も含む。
ただし、二死、または無死か一死で一塁に走者がいない場合に、捕手が 第三ストライクを捕球できず、一塁などへ送球してアウトにした場合はのぞく。
・打者や走者が野手を妨害し、かつ妨害した選手がアウトになった場合は、その野手。
ただし、妨害によって妨害した者(ベースコーチや観客等を含む)以外が アウトを宣告された場合は、そのアウトについては妨害がなかったら 行われたであろうプレイに基づいて刺殺者を決定する、
・打者や走者がフェアの打球に触れてアウトになった場合は、最も近くにいた野手。
・走者が前の走者を追い越した場合は、最も近くにいた野手。
ただし、現実にプレイが行なわれていた場合は、関与した野手に 刺殺と補殺を記録する。 現実にプレイが行なわれていなかった場合は、記録員が補殺が与えられると 判断した場合は野手に刺殺と補殺を、そうでない場合は刺殺だけを記録する。
・走者が逆走してアウトになった場合は、逆走しだした塁をカバーした野手。
・以下のルールによって打者(または三塁走者)がアウトになった場合は捕手。
(a) 反則打球。
(b) 打者が投球の途中でバッターボックスを移った。
(c) フェアの打球にバットが再び当たった。
(d) 打者が打順を間違えてアピールアウトになった。
(e) サヨナラ押し出しの場面で、三塁走者が本塁へ進まずにアウトになった。 または打者が一塁へ進まずにアウトになった。
(f) 無死か一死で三塁走者に対する捕手のプレイを打者が妨害して走者がアウト。

◇ 補殺 (字に注意、「補殺」であって「捕殺」ではありません)
一つのプレイでアウトが成立した場合、または失策がなければアウトにできた と思われる場合に、それまでに送球した野手、あるいは打球や送球をデフレクト (ボールに触れて球速を弱めるか方向を変える)した野手に、それぞれ補殺が 一つ記録されます。誰にも記録されない場合もあります。
・フライのアウト以外でも、送球やデフレクトがなかった場合には補殺がつかない。
ゴロを処理した野手が、そのまま塁を踏んでフォースアウトにしたり 走者に触球してアウトにしたりする場合や、フライやライナーを捕った野手が そのまま塁を踏んだり走者に触球して飛び出した走者をアウトにする場合など。 (間に他の野手への送球やデフレクトが入った場合は補殺がつく。)
・一つのプレイでは、一人の野手には一つの補殺しか記録されない。
狭殺プレーなどで何度も送球をした場合でも、各野手の補殺の記録は一つだけ。
・走者の妨害や触球を避けようとして線外を走ってアウトになった場合。
それまでに送球をしたり打球や送球をデフレクトした野手には補殺が記録される。
・悪送球によって走者が次の塁を狙ったがアウトになった場合。
最初に悪送球をした野手には補殺が記録されない。
・投手が正規の投球をしたプレイには、投手には補殺が記録されない。
したがって三振打者アウトの場合も投手には補殺が記録されない。 (捕手がはじいたボールを投手が送球してアウトにした場合は投手に補殺が記録され、 この場合の捕手はデフレクトしたとはみなされず補殺は記録されない。)
・本盗塁しようとした走者を本塁でアウトにした場合、それが正規の「投球」だった
場合は投手に補殺が記録されず、投手板をはずして本塁へ「送球」した場合は 補殺が記録される。


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