[日本プロ野球編]


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[Q3-11] 中継ぎ投手の評価方式を教えてください

プロ野球で中継ぎ投手を評価する際に使われる記録の規定です。

◇ホールド
以下の二つのケースのどちらかに該当すればその投手にホールドが一つ与えられます。 また、ホールドは一試合で二人以上の投手に与えられることがあります。 特に、シーソーゲームの場合、両方のチームの投手にホールドが与えられる こともあります。
共通する条件は、
・最低一つアウトをとる。
・勝利投手、敗戦投手になった投手は除く。
(1) リードした場面で登板
・セーブシチュエーションを満足する。
(セーブシチュエーションについては[Q2-6]を参照)
・同点あるいは逆転されることなく、降板するまでリード状態を保つ。
・走者を残して降板した場合、その走者が得点して同点にならない。
(2) 同点の場面で登板
(2-1) 登板中に自チームが得点しなかった場合
・1点も与えず同点のまま降板する。
・走者を残して降板した場合、その走者が得点しない。
(2-2) 登板中に自チームが得点した場合
・同点あるいは逆転されることなく、降板するまでリード状態を保つ。
・走者を残して降板した場合、その走者が得点して同点にならない。

◇旧ホールド
1996年から2004年まで、パ・リーグが中継ぎ投手の評価に使用していました。
・リードしている場面で登板した救援投手。
・勝利投手、敗戦投手になった投手は除く。
・セーブシチュエーションを満足する。
(セーブシチュエーションについては[Q2-6]を参照)
・同点あるいは逆転されることなく降板するまでリード状態を保つ。
(試合の最後まで投げ切った投手は除くのでセーブとは重複しない)
・最低一つアウトをとる。
・その投手の責任となる走者を残して降板した場合、
降板後にその走者が同点または逆転となる得点をしなかった。

◇リリーフポイント
1996年から2004年まで、セ・リーグが中継ぎ投手の評価に使用していました。
チームの勝敗に関係なく、交代完了してセーブや勝利を記録した投手を除く すべての救援投手に、以下のポイントを計算し、それを10で割った値を与えます。 結果がマイナスになる場合もあります。
・その投手がとったアウト数をポイントに換算

チームが勝利:      + アウト数 × 1.5
チームが敗戦:      + アウト数 × 0.5
チームが引き分け:  + アウト数 × 1.0
・以下の場面で登板し、その回に得点をさせず抑えた場合のボーナスポイント
セーブがつく場面:    + 3.0
同点の場面:          + 2.0
1点ビハインドの場面: + 1.0
・登板した時点で前任投手の残した走者数をポイントに換算
自責点の対象になる走者:        + 走者数 × 1.0
その走者を得点させるとさらに:  − 得点させた走者数 × 3.0
自責点の対象にならない走者:    + 走者数 × 0.5
その走者を得点させるとさらに:  − 得点させた走者数 × 1.5
・登板中の自分の失点をポイントに換算
自責点になる場合:      − 失点 × 4.0
自責点にならない場合:  − 失点 × 2.0
・降板時に残した走者をポイントに換算
自責点の対象になる走者:      − 走者数 × 2.0
自責点の対象にならない走者:  − 走者数 × 1.0

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