[日本プロ野球編]


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[Q3-2] ドラフト制度の変遷


◇ 1965年〜1966年 (名簿提出、重複選手抽選方式)
各球団が希望選手30名以内の名簿をコミッショナー事務局に提出。 1位から12位まで順位をつけて記載し、他球団とダブった場合抽選。 外れた場合は自球団の名簿順位に従い選手を指名。 12球団各1名の指名選手がそろったところで第1次選択終了。
第2次選択は提出名簿に従って下位球団優先指名、 一巡後逆戻りで上位球団から指名。
1966年は年2回
・第一次ドラフト(9月)
社会人と国体に参加しない高校生が対象。
・第二次ドラフト(11月)
国体出場高校生と大学生が対象。

◇ 1967年〜1977年 (指名順位抽選方式)
全球団が予備抽選して指名順位を決め、指名を行ない、12球団目から折り返し。 1974年からは6人以内。

◇ 1978年〜1990年 (重複選手抽選方式)
各球団が希望選手を1回毎に提出。他球団と重複したら抽選し、 外れたら下位球団優先で選手を指名。 1980年までは4人以内、1981年〜1990年は6人以内。

◇ 1991年〜1992年 (重複選手抽選方式、順位順折り返し方式併用)
・4順指名までは前年までと同じ。
・5順目以降は下位球団順による折り返し指名で10人以内。
ここから新人選手は全てドラフトを通す。

◇ 1993年〜2000年 (逆指名および重複選手抽選方式、順位順折り返し方式併用)
・1位、2位指名の「指定枠採用選手」は社会人、大学生選手に事前調査し
希望球団を逆指名してもらい希望された球団が指名。 重複した場合は、1)選手の希望優先 2)指名順位で交渉権を決める。
・高校生は事前調査を行なわず、前年までと同じ。
1995年から一部の高校生選手の進路調査を加える(逆指名なし)。
・3位指名以下の「任意枠採用選手」からは下位球団順による折り返し指名。
1994年までは1球団計10人以内、1995年からは8人以内。 1999年は原則8人以内で、指名が8人未満の球団があった場合、 全体の合計が96人以内なら10人以内で指名も可能。

◇ 2001年〜2004 (自由獲得枠、重複選手抽選方式、順位順折り返し方式併用)
会議前に「自由獲得枠」として社会人、大学生選手を2名まで獲得できる。 使用した自由獲得枠によりドラフト3順までの指名権に違いがある。
・1順目指名は指名権のある球団が希望選手を提出。
重複したら抽選(全て決定するまで繰り返し)。
・2順目以下は下位球団順による折り返し指名。
ただし2順目と3順目は共に指名権のある球団の下位から。

自1 ○ ○ --  会議前
自2 ○ -- --  会議前
1順 × × ○  重複指名抽選
2順 × ○ ×  下位→上位
3順 × × ○  下位→上位
4順 ○ ○ ○  上位→下位
5順 ○ ○ ○  下位→上位
(以下交互繰り返し)


◇ 2005年〜2006年 (年2回、希望入団枠、重複選手抽選方式、順位順折り返し方式併用)
1回目は高校生ドラフト、2回目は大学生・社会人ドラフト。 さらに2次ドラフトとして育成ドラフトが行なわれる([Q3-5]参照)。
大学社会人ドラフトの希望入団枠、高校生ドラフトの1位指名権を行使するかどうかで その後の指名順位に違いがある。
(1) 高校生ドラフト
・1順目指名は権利を行使する球団が希望選手を提出。
重複したら抽選し、外れたら下位球団優先で指名。
・2順目は大学生・社会人ドラフトの希望入団枠を使用しない球団が下位球団優先で指名。
・3順目以下は下位球団順による折り返し指名。
指名順には9月25日時点の順位を使用、オールスターゲーム勝ち越しリーグが下位扱い。
(2) 大学生・社会人ドラフト 「希望入団枠」として社会人、大学生選手を1名まで獲得できる。 行使するかどうかを高校生ドラフトの前までに申請。 選手は大学生・社会人ドラフトの前までに指名。
・1順目は希望入団枠を申請したが入団が決まらなかった球団が下位球団順で指名。
・2順目は希望入団枠を申請したが入団が決まらなかった球団のうち、
高校生ドラフトの1順目指名を使用しなかった球団が下位球団優先で指名。
・3順目以下は下位球団順による折り返し指名。
指名順は最終順位を使用、日本シリーズ勝利リーグが上位扱い。
高校生
1順 ○ -- ○ -- ──┐抽選、外れは下位→上位
2順 × × ○ ○ ←┐│下位→上位
3順 下位→上位    ││
4順 上位→下位    ││
(以下交互繰り返し)││
                  ││
大学・社会人      ││
希  ○ ○ -- -- ─┤│会議前
1順 △ △ × × ←┤│下位→上位、希望枠の入団が決まらない球団のみ
2順 × △ × × ←┴┘下位→上位、希望枠の入団が決まらない球団のみ
3順 下位→上位
4順 上位→下位
(以下交互繰り返し)


◇ 備考
・1973年1月24日の社会人野球との合意。
「新規登録後2年間(1977年から高卒3年間)その選手と選手契約を締結しない」
・1991年からのドラフト対象選手
「日本の学校に在学し、または在学した経験をもち、いまだいずれの球団とも 選手契約を締結したことのない選手」
・1993年からのドラフト対象選手
「日本の学校に在籍したことがなくても国籍が日本なら」が加わる。
・1995年からの制限
「新人選手でもその球団と雇用関係にあった場合は指名できない」 これにより、球団職員として採用->ドラフト指名ということが出来なくなる。 過去にこの例は多数あり、最近の有名な例では 1981年伊東勤(西武1位)、 1982年佐藤誠一(日本ハム2位)、1988年中込伸(阪神1位)、大豊泰昭(中日2位)、など。

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