捕手や野手が打者を妨害した場合、打撃妨害となります。
実際にバットや打者の体に触れた場合だけでなく、
捕手が打者の前まで出て投球を捕った場合も打撃妨害になります。
◇ 打撃妨害の場合の処置
基本的には、
・打者は一塁へ出塁。
・打者が一塁へ進んだために押し出された走者は次塁へ進塁。
・投球時にスタートしていた走者は次塁へ進塁。
(先の塁にいる走者がスタートしていない場合は除く)
・それ以外の走者はそのまま。
◇ 打撃妨害発生時のアドバンテージ
打者が安打や失策などで一塁に進み、他の全ての走者も一個の進塁をした場合、
打撃妨害処置をとらずにプレイは続けられます。
◇ 三塁走者がスタートしていた場合
スクイズやホームスチールのために三塁走者が投球時に本塁へ向かって
スタートしていたときに打撃妨害が起こった場合の処置は以下の様になります。
・打者は一塁へ出塁
・全ての走者は次の塁へ進塁。三塁走者はホームイン(得点)。
2003年まではスタートしていなかった走者は進塁できませんでしたが、
2004年から規則の文面通りに便宜上ボークとして処置することになりました。
◇ 攻撃側の選択権
上記に当てはまらない場合でも、プレイの直後に攻撃側が審判へ申し出ることで
打撃妨害処置をとらずにプレイの結果を生かすこともできます。
(一死走者三塁で犠牲フライで得点した場合など)
◇ 同じ投球でボークと打撃妨害が起きたら?
ボークが優先的に適用されます。[Q1-5]を参照。