野手がボールを持っているのに、投手が持っていると思わせて、塁を離れた
走者をタッチしてアウトにしようとすることを、俗に「隠し球」と呼んでいます。
まず投手の禁止事項[Q1-5]を参照してください。
ボールを持っていない投手は、投手板に触れたり、またいだり、
投球するまねをしてはいけません。
投手板に触れずに捕手とサインの交換をしたり、投球のまねをしたりすることも
禁止されているので、これらの行為もできません。
違反するとボークになります。
◇ボールデッド後の隠し球
一旦ボールデッドになれば、隠し球は使えません。
投手がボールを持っていなければ、「プレイ」がかからないからです。
「プレイ」は投手がボールを持って投手板に位置した時にかけられること
と決められています。
審判までもがだまされて「プレイ」をかけてしまっても、その時に投手は
ボールを持っていないのですから、その「プレイ」は無効になります。
(引き続きボールデッド中なので、ボークにはなりません)
投手が完全には投手板に位置していないときに審判が「プレイ」をかけて
しまった場合でも、その「プレイ」は無効になります。