[これまでにわかったこと]

ウルトラセブンの製作資料からの裏付けは?

ウルトラオリジナルBGMシリーズ8

『ウルトラセブン パートII 冬木透の世界*5』


[これからわかること]

これは私が所有しているレコードです。 このレコードジャケット裏に、録音を担当したキヌタラボラトリの録音所作業日誌から、 ウルトラセブンに関する項目を抜き出したものが載せられていました。

これによると、製作番号44「夜毎の円盤」(「円盤が来た」の製作時の題名)の 録音記録は以下のようになっています。

6/27(木)アフレコ
8/1(木)オールラッシュ試写、ダビング打ち合せ
8/3(土)効果音生録音
8/5(月)Mixダビング、整理
8/8(水)局用リレコーディング

試合のあった8/3にはちょうど効果音が録音されています。 すると、野球中継の音声は、あらかじめ録音してあったものを放送局から借りた ものではなく、 キヌタラボラトリでテレビかラジオから音声を録音して使用した、 ということも十分考えられます。 野球中継は生中継です。 当時の放送事情からすると、特別の試合でない生中継を、放送局で録画・録音して おくということも今ほど多くは行なわれていなかっただろうということもあります。

また、この記録から「円盤が来た」が放送時に 44話だったというのは誤りということがわかります。 44話の放送日は8月4日(日)ですから、これはあり得ません。 当時の新聞のテレビ欄で、この日の放送は「恐怖の超猿人」で、 「円盤が来た」は翌週の8月11日(日)の放送の45話であったことを確認しました。


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